君と夏が、鉄塔の上

いよいよ明日、7月14日にディスカヴァー・トゥエンティワン社より、
拙著である『君と夏が、鉄塔の上』が発売されます。

君と夏が、鉄塔の上

君と夏が、鉄塔の上

イラストは栄太さん、カバーデザインはbookwallさんに手掛けて頂き、
おめかしをしての出版となっております。


よく、著作を我が子のように感じられる作家の方がいらっしゃいますが、
ゼロから手塩に掛けて育て上げた小説が、
読者の方々のお手に渡っていく様は、まるで嫁いでいくようでもあり、

なるほど、確かに娘のような存在なのかも知れません。

ただ、子供は「放っておいても勝手に育つ」と言われるものですが、
僕の小説は百パーセントの確率で「放っておくと一向に育たない」という、
奇妙不可思議な現象が発生するのです。

さらに、小説のほうから無言のプレッシャーを掛けくる始末。
デスクトップ上に置かれた小説が

「今日も一度開いただけで、何も触らずに閉じましたね」
「今日はダブルクリックすらしませんでしたね」

と言っているような気がして、おちおちゲームも出来ません。


しかも「うるさい! もう勝手にしろ!」と放っておくと、
締め切りやら担当やらから「これは育児放棄ですね」と言われてしまうありさま。


『もうそろそろ独り立ちして、勝手に書き上がって欲しい……』


親の気持ちが少しわかった気がします。


そんな『君と夏が、鉄塔の上』でありますが、
全国の書店さま、amazonおよび電子書籍にて発売されると思いますので、
よろしければ読んでやってくださいませ。


ただまあ、僕の作家としての知名度が低いもので、
全国すべての書店に置かれる……なんてことにはならず、
ややもすると、ご足労をお掛けする場合があるかと思います。

申し訳ありません。


僕はまだまだ新人作家であり、未熟もいいところではありますが、
これからも、皆様に楽しんで貰えるようなものを書き続けられれば良いな、
と思っておりますので、お付き合い下されば幸いです。

それでは、小説にてお会い出来ることを楽しみにしつつ、今回はこれにて。