LOOPER/ルーパー

ジョセフ・ゴードン=レヴィットブルース・ウィリスの主演映画
LOOPER/ルーパー』を鑑賞。

いわゆる「タイムスリップ物」の近未来SF映画

ジョセフ・ゴードン=レヴィットといえば、
インセプション』の宙に浮くアイツであり、『(500)日のサマー』の失恋男であり、『50/50 フィフティ・フィフティ』の健気な主人公。

女の人受けが良さそうな、端正な顔立ちをした優男と言うイメージ。

かたや、ブルース・ウィリスは、言わずもがなのハゲ。
何に出てもハゲ。
最近見た『ダイ・ハード/ラスト・デイ』でもハゲ。
ダイ・ハードの新作は微妙だったなぁ……。
時々「ウィリス」だか「ウィルス」だか分からなくなっちゃう。

そんな、優男とハゲが同一人物である!
と言うんだから、これはもうSF映画以外の何物でもないわけであります。

タイプスリップ物で記憶に残っている映画と言えば、
バック・トゥ・ザ・フューチャーがそうだし、ターミネーターもそう。
バタフライエフェクト、恋はデジャヴは名作だし、
クレヨンしんちゃんの戦国大合戦なんかは超傑作。

時をかける少女原田知世版もアニメ版も最高だったし、
戦国自衛隊も面白かったなぁ。

映画じゃないけど、『STEINS;GATE』もタイプスリップ物かつ超名作ですな。


このルーパーは、テイスト的には『ミッション:8ミニッツ』って感じでしょうか。
内容は全然違うんだけど、深刻さとスリリングな展開の空気感が、
何となく似ているかなぁ、と。


そんで、何が言いたいかと言うと、
この映画、面白かったのです。

近未来SFとかタイムスリップ物の映画って、やっぱり難しいんだなと思うのは、
こんな自分でさえ、設定の粗を見つけて
「ええー、そうなの? えー……」
と集中を切らしてしまうことが往々にあったりするのです。

この「ルーパー」も、確かに首を傾げてしまう部分はあったんだけれど、
劇中で語られる主人公が抱える問題だったり、物語の構造なんかが自分にはかなり好みで、
「これはどうなの?」と思いつつも、二時間がっつり惹きつけられました。


物語って言うのは、本当に複雑なんだなぁ、と改めて思い知らされた次第。

つまり、物語の設定に首を傾げてしまうことがあったとしても、
キャラクタの魅力だったり、物語の構成だったり、謎が持つ推進力が、傾げた首を強引に画面に向けさせ、乗り切ってしまう場合がある、ということ。

これは、凄い。
豪腕、と言うのかもしれない。

ためになります。凄い映画でした。


あと、余談ですけれど、
何かちょっといけすかない顔の俳優としては一目置いているポール・ダノのぞんざいな扱われっぷりも、良かった!

ポール・ダノがああなっちゃうシーンは、
いやー、エグいエグい。


因みに僕の中での三大「何かいけすかない顔の俳優」は
キリアン・マーフィ
ポール・ダノ
ベネディクト・カンバーバッチ です。
全員好きです。いけすかない!